「テイルズ オブ シンフォニア」でのセリフ。
・・・おまえたちか
まだ、ここにいたのか? ミトスに殺されるかも知れないんだろ
・・・そうだったな
何をしていたんですか?
思い出していたのだ
ミトスとクラトスと・・・マーテルと四人で旅をしていた頃を
そうか。あんた・・・ミトスの仲間だったんだもんな
どうしてミトスたちと一緒に戦うことになったんですか?
・・・ミトスの理想は青臭かった
マーテルの慈悲深い態度もうっとうしかった
・・・え
それを証明しようとついていき結局、二人の生き方に私自身が傾倒してしまった
ミトスはいつも前を見てマーテルはどんな苦しみも笑顔で耐えていた
二人は・・・ロイドおまえと神子に似ていた
俺とミトス・・・そんなに似てるのかな
いいか、ロイド。ミトスも最初から悪だったわけではない
いや今も、奴の千年王国を信じている者にとって奴は善だ
全ての事象に表があり裏がある
一方にとっての正義は一方にとっての悪ということか
そうだ。引き裂かれた二つの世界も全ての命を救わんがためミトスがよかれと思ってしたことだ
どういうことだよ! いいことなんて何もないじゃないか!
古代大戦で大樹カーラーンは枯れた。
これを発芽させるだけのマナは、当時地球を百年周期の軌道でめぐっていた
彗星デリス・カーラーンにしかなかった
だからミトスは、デリス・カーラーンを天につなぎ止めようとした
それと世界を二つに裂くことに関係があるのかよ
すでにマナは枯渇し大地は死滅しようとしていた
残されたのは大いなる実りからにじみ出るわずかなマナだけだ
とても世界を支えることはできない
そこでミトスは世界を二つに分けて交互に大いなる実りのマナを使うシステムを考えた
それで・・・世界を二つに分けた?
魔科学を発展させないためだけではなかったのね
そうだ。大樹の発芽までの時間稼ぎだった
しかしデリス・カーラーンが百年に一度の恵みを降らせにきたその時人間が裏切った
どうして・・・!
ミトスたちは世界を救おうとしていたのに
マナを独占したかったのだ。結果、マーテルは殺され、大いなる実りに同化した
・・・ミトスは堕ちた勇者になった
・・・堕ちた勇者・・・
人は誰しも心に暗闇を持っている。おまえもな・・・
さあ、昔話は終わりだ。私もここを去る
おまえたちも早く出て行くのだな