「テイルズオブシンフォニア ラタトスクの騎士」でのセリフ。
ユアン……。あなたが世界樹の守人だったのね
ロイドから話は聞いた。ラタトスクが覚醒を始めたようだな
あなたは……あなたたちは何を知っているんですか?
エミル。おまえは自分をなんだと思っている? 精霊ラタトスクか。それとも人間か
僕は……人間……でありたい……
エミルが何者かってことに意味があるの?
心の中にもう一つの人格があったってエミルはエミルだよ!
……そうであることを信じたい
人間エミルの優しさが精霊ラタトスクの優しさでもあると
じゃあ、僕はやっぱり精霊ラタトスクなんですね……
本質的にはそうだ
我らはラタトスクによる人類の消滅を阻止するために動いていた
じゃあ……リヒターさんと同じように僕を殺そうとしているんですね……
違う。ラタトスクは大樹カーラーンの精霊であると同時にギンヌンガ・ガップの守護者だ
ラタトスクがいなくなればギンヌンガ・ガップが開き世界はニブルヘイムの領土となる
それだけは避けねばならない
オレたちは、精霊マーテルの依頼で
ラタトスクをギンヌンガ・ガップへ封じるために動いていた
ギンヌンガ・ガップへ封じる?
ラタトスクとセンチュリオンのコアをギンヌンガ・ガップの扉に埋め込んで、鍵にする
そうすればニブルヘイムの干渉を避けて人類を守ることができる
それならどうして私たちに話してくれなかったの?
ラタトスクに俺たちの計画を知られる訳にはいかなかったからだよ
ラタトスクは魔物たちのネットワークを持っているんだ
我らのこの計画は、新たな名前を得たことでラタトスクの影響を受けない
世界樹の側でしか話せなかった
それにこれがマーテルの指示だとわかればラタトスクは世界樹の新たな名前を調べ
マーテルから奪おうとしただろう
奴が樹を手に入れれば我らは対抗手段を失ってしまう
おまえたちは世界樹の名を知っているしな
あたしたちの口は軽くないよ
樹が安定するまで新しい名前は口にしない。それがマーテルとの約束だ
コアの存在がある。あれは悪意を呼び寄せ所有者と周囲の人間を狂わせる
お前たちが狂えば樹の名前はたやすく知られる
でも、ロイドさんは……
俺は世界樹の名付け親としてマーテルの加護を得た。コアは樹の精霊の加護を得たものには作用しない
でもいいんですか。僕にこんな話を聞かせて。僕はラタトスクなんですよ
ユアンも言っただろ。エミルを信じたいって
え……?
エミル自身が一度だって喜んで誰かを傷つけようとしたか?
ラタトスクの心が表に出始めてもエミルは消えなかった
俺たちはその心を信じたい
エミルは作られた人格じゃない
ラタトスクの中にあるもう一つの心――良心なんだよ
それって……ラタトスクが目覚めても人類を滅ぼさない可能性があるってこと?
ああ。ラタトスクが人類の敵でなければギンヌンガ・ガップに封じる必要はない
だから俺は、エミルを――ラタトスクの良心を守る
一緒にみんなが幸せになれる方法を探そうぜ!
……ありがとう。ロイド
我らがやるべきことは、エミルとラタトスクという二つの人格を一つに戻すことだ
その時エミルの人格が消えなければラタトスクは敵ではなくなる
……僕が消えてしまえば?
ギンヌンガ・ガップに封じることになる
人格が一つになるとエミルの記憶はどうなっちゃうの
わからぬ。存在の強い方が残るのか、混じり合うのか……
そ……そんな……
それじゃあ、エミルに死ねって言ってるようなものじゃない
ああ。だから何か方法はないかマーテルに聞いたんだ
マーテルはイセリアで心の精霊の加護を受けろと教えてくれた
おまえたちにレアバードを託す。それがあれば自由に移動できるだろう
ありがとうございます
エミル。これでおまえを守れるっていう確証はない。でも今はこれしか方法がない
どうする? これはエミルの問題だ。エミルの判断にゆだねる
……心の精霊に会ってみます
わかった。じゃあ行こう