ファンディスク「テイルズ オブ ファンダム vol.2」内の「もうひとつの交響曲」でのセリフ。
………。
……それでも無視か。
フォローしたらしたで怒る癖に。
だ、黙れ!
黙ったら黙ったで、寂しいんでしょ?
う、うるさい! 大人をからかうのも大概にしろ!
うるさいのはおまえだ、ユアン。じゃれるのは後にしろ。
………。
ユアン。元気を出して。気を取り直して、群生地を探しましょう。ね?
……ああ。
えっと……。確かここを左に行くと、魔のガオラキアだったわね。
でもガオラキアの森に、花なんて咲いているのかしら。
そうだな。それに確かファンダリアは、山でも根付く花だ。
ならば右に進んだ先の山間に、噂になっているファンダリアの群生地があるのかも知れん。
だけど、ファンダリアはオゼット風邪の流行でみんなが探してるんだよ?
山に群生地があるなら、みんなとっくに見つけていそうな気がする。
山側に行っても無駄なんじゃないかな。
ふむ。そうすると、まだ噂の域を出ないファンダリアの花の群生地は、逆に平地にあるのかも知れぬな。
なら、やっぱりガオラキアの森の奥かしら。あの辺りは確かに人が踏み込まない場所だし。
この辺りの魔物はそんなに強くないから、二手に分かれてみようか?
確かにこの場所なら問題なかろうが……。
じゃあ、どうやって分かれようか。
クラトスとマーテルは癒しの術が使えるのだから、分かれた方がいいだろう。
クラトスは? クラトスの考えを聞かせてよ。
そうだな。比較的安全とはいえ、ガオラキアの森の奥までそうだという保証もない。
その点では右の道より左の道の方が危険だ。
戦力を分散するというなら、左には私が行こう。
危険だというなら、私が行くべきだ。
あら、危険なら尚更、回復役は必要だと思うわ。
ボクならクラトスの足を引っ張ることはないよ。ボクはクラトスの一番弟子なんだからね。
……では全員でガオラキアの森方面に行くのか?
うーん、それだと無駄が多いよ。やっぱり二手にわかれるのは確定。
では、誰がガオラキアの森を抜けるの?
ならば私とマーテルでよかろう。
なんで? ボクとクラトスだって、ボクと姉さまだっていいでしょ?
何故私を外す?
もう。回復役は二手に分けようって言い出したのはユアンだよ。
それはそうだが……。
でもね? 危険だからこそ、回復役が二人で向かうという考え方もあると思うの。
(……正直なところ、誰でも構わんのだが……)
じゃあ、クラトスが同行者を決めてよ。それで二組に分かれて、その後はじゃんけん。
じゃ……じゃんけん……?
そんないい加減な……。
まあ、それがいいわね。
……そ、そうか。マーテルがそう言うならそうしよう。
………。
な、なんだクラトス! その冷たい視線は!
で、クラトスは誰を同行者に選ぶの?
そうだな。誰でも構わないが、敢えて選べというなら……。